二人の会話を気にしつつお好み焼きを味わって いた未来は、ようやく違和感の正体を突き止め 、
「わかった!」
箸を動かす手をピタリと止め、叩きつけるよう にしてテーブルに置き、彼女は立ち上がった。
「未来様、どうされましたか?」
「ビックリさせんなよっ!」
目を丸くする青乃臣と、驚きのあまりやや興奮 したエルク。
後者の胸ぐらを片手でつかみ、未来は早口で、
「さっきからずっと、あんたを見てて変な感覚 がしてたんだけど、その理由がわかったの!
あんたがここにいるからだよ」
「いたら悪いのかよっ」
ムキになるエルクの反応を無視し、未来は言葉 を継いだ。
「起きてて平気なの?
まだ、昼だよ!?」
未来は、ダイニングの窓をまっすぐ指差した。
南の空を切り取りながら位置する窓は、壁全体 を占領するほど大きい。そこからは、太陽の光 がサンサンと照り付け、床を照らしている。
心地よい陽気。普通の人間でも、食後につい、 横になって眠ってしまいたくなるほど、あたた かく柔らかい、春色の光。
「あんた、太陽の光が苦手なんじゃなかった?
いつも寝てるクセに、今日に限って起きてるか ら変な感じがするんだよ」
「それはっ……」
エルクは言葉に詰まる。


