ソウルメイト ‐臨時ヴァンパイアの異世界探索‐


そのことを詳しく知らない青乃臣は、やや身を 乗りだし二人を交互に見た。

「エルク様は、未来様のご友人とお知り合いに なられたのですか?」

「まぁな。つっても、俺様はほとんど妹の相手 してたから、樹里って奴とは顔見知り程度だけ ど」

「樹里様、ですか……。樹里様……」

やけに繰り返す青乃臣に、未来は疑問を投げた 。

「樹里ちゃんのこと、何か気になる?

まあ、けっこう珍しい名前かもね、『樹里』っ て」

「ええ、そうですね」

青乃臣は穏やかに肯定し、次に、やや切なげな 目つきで、

「それだけでなく、聞き慣れたお名前だったも ので、少々動揺してしまいました。

実は、私の祖先様も、樹里というお名前なので す。

樹里=ラファイエ……」

「そうなんだ。すごい偶然だね!」

青乃臣の話に食いつくと同時に、未来はさらに 質問をした。

「初めて会った時から不思議だったんだけど、 青乃臣の名前って日本人っぽいというか、エル クの名前とは違う感じがするんだけど、なんで ?

まさか、クロロプラスト王国で漢字が使われて るわけじゃないだろうし……」