「なぁ、ジョー…。頼んでいいか?」
荷造りの手を止め、エルクは青乃臣を買い出し に行かせた。
未来が起きてくる前に、二人は用意や荷物の片 付けを終えた。
昼前になり、ようやく未来が起きてきた。
エルクはともかく、青乃臣は普段通りに彼女を 迎えた。
昼のあたたかい風が吹くリビング。
青乃臣は、三人おそろいのマグカップに紅茶を 淹れてリビングに戻る。
紅茶をひとくち飲み、未来は二人を見据えた。
「今朝、なんか騒がしかった気がするんだけど 、何かあった?」
「せっかくの長期休暇ですので、屋敷の中を大 掃除しておりました」
「そう……」
青乃臣は普通だった。普段と変わりない口調。
心なしかエルクの口数が少ないのは気になるが 、未来は気にしないようにした。
「毎日家事ばかりじゃ退屈でしょ?
今日の夜は、あんたたちの行きたいところに付 き合ってあげる。
何かない?」


