異世界の者同士。
最初から分かっていたこと。
いつか別れがやってくる。
未来と親しくなってからも覚悟はしていたが、 こんな形で帰還の時が訪れるなんて。
あらゆる事態に臨機応変してきた青乃臣にも想 定外のことだった。
動揺のあまり、執事は言葉が出なかった。
反面、エルクは赤くなった頬で感情的に取り乱 す。
「待ってくれよ、親父!
今すぐなんて、急すぎるって……!
俺様はまだ、ここにいたいんだ!
ゴールデンウイークも始まったばかりだし、ま だ、まともに料理や洗濯もできてないし…!
未来と話したいことが、まだまだ残ってるんだ !」
エルクは素直な気持ちを口にしたが、それはカ ンタスターレの予定にないことだった。


