もし、未来と知り合う前だったら、二人ともす んなりカンタスターレの指示に従っていただろ う。
けれど、今はそういう心境になれなかった。
表現は違っても、エルクと青乃臣は、それぞれ 未来に恋をしている。
特別な感情を寄せる相手に何も言わずに去るだ なんて、二人には考えられなかった。
こうしてカンタスターレが現れた以上、未来の 中に芽生えたラークリマの新芽の成長を見届け る必要も無くなったわけだが、だからといって 、すんなりここを出ていく心の準備などできて いない。
「世話になったから」という義理人情だけでは ない。
二人はこの時、心底未来と離れたくないと思っ た。


