エルクの言葉を曲解したカンタスターレは、
「そうか…! わかったぞ。
青乃臣に言いくるめられたのだな!」
と、青乃臣をにらみつける。
カンタスターレの尖ったまなざしから青乃臣を かばうべく、エルクは二者の間に立った。
「俺様も、前は、城のヤツらに指図されるのに ムシャクシャしてたし、ジョーの助言にも反発 ばっかしてた。でも……。
最近やっと分かったんだ。
ジョーは、昔から、俺様のためにいろいろして くれてたんだって。
だから、そんな風に言うのはやめてくれ。
結局、俺様は、自分で何もせず、現状に甘えて ただけなんだよ。
なんだかんだで、王子でいる自分が好きだった 。
もちろん国民のことも愛してるし。
それに、これからは、城の規則に従うばかりの 生活を送る気はない。
自分の時間は自分で作る。
未来が教えてくれたんだ。
あ、未来ってのは、ここの屋敷に住むビーナス …じゃなくて、女性で……」


