「そ! ジョーの言う通り、親父のおかげで、 元の体に戻ったみたいだな。
それより、今までどこほっつき歩いてたんだよ !」
久しぶりに朝の日差しを浴びたおかげか、エル クの機嫌は良い。
彼は、カンタスターレが手にしているラークリ マを指差し、
「そんなに小さくなってんじゃねぇかっ!
それ、一応国宝なんだろ?
国王のクセに持ち逃げしてんじゃねーよっ」
陽気に指摘する息子に、カンタスターレは柔ら かい表情を見せながらも動揺した。
「エルク…! お前は、国王になどなりたくな かったんだろう!?
なのになぜ、そんなにラークリマのことを心配 するのだ……?」
「ああ、そうだな。
王子なんて辞めたいって、いつも思ってた。こ こに来る前は」


