未来が思いにふける一方で、エルクは大きなク シャミをした。
外出中、体の所々が雨に濡れてしまったらしい 。
髪も少し濡れている。
この時期、雨天日は肌寒い。
エルクは、しめった袖で雑に髪を拭いた。
「うわぁ、けっこう濡れたな。
なんか寒いし」
冷蔵庫に食材を詰め終えると、エルクは自分を 抱きしめるように腕を組んだ。
未来はあきれた顔で、
「傘ちゃんとささないからだよ。
振り回して遊んでるから」
帰宅途中、エルクはまともに傘をさしていなか った。
というのも、彼は、クロロプラスト王国にいた 頃、傘を使ったことがなかったのだ。
エルクは雨が苦手だったので、そういう日に外 出することがなかったのである。
また、日本に来てから日の光を浴びてないので 、彼の体はらしくなく以前より弱っていた。


