「違う! アイツはただの親戚!
いま、いろいろあって、ウチにいるだけっ」
未来はとっさに否定した。
樹里はそれをあっさり信じ、
「親戚かあ。仲良いんだね」
「ははは……」
笑うしかない。未来は、否定も肯定もできなか った。
「じゃあ、私達こっちだから。
エルク君、妹の相手してくれてありがとう」
樹里は妹の手を引き、歩道橋を渡っていった。
波崎姉妹を見送ると、未来とエルクも自分達の 家を目指した。
「アンタ、子供の相手とかできるんだね、意外 」
未来はからかうようにエルクの顔をのぞき見る 。
「ああ、俺様もビックリした。妙になつかれた し。
まあでも、子守りも悪いもんじゃねぇな。
お前こそ、最初は避けようとしてたクセに、あ の樹里ってヤツと仲良くしてたじゃん」
「仲良く、か……。そうかなぁ?」
未来は不思議な感覚を覚えていた。


