「バスケ部のみんな、今頃、練習頑張ってるん だろうなぁ……」
樹里はため息をつき、気を紛らわすため傘をく るくる回した。
「今、すごく不安なんだ。
こうやって休んでるうちに、腕がなまってレギ ュラー外されるんじゃないか、とか、みんなに どんどん先越されちゃうんじゃないかって…… 」
未来は、何と言っていいのか分からなかった。
ウソ話とはいえ、樹里は以前、未来の恋愛相談 を真剣に聞いてくれた。
なのに自分は、悩む樹里に何て声をかけたらい いのか、励まし方も分からない。
未来は帰宅部だから、バスケに情熱を注ぐ樹里 の立場も、ぼんやりとしか想像できなかった。


