清潔感と明るさに満ちた店を出ると、しめった においが漂っていた。
店の外。小雨がしとしと降り続けている。
店の外に出たエルクと未来は、樹里やその妹と 帰路についた。
樹里と未来が並んで前を歩く。
彼女達の少し後ろで、エルクは樹里の妹の話相 手をしていた。
樹里の妹は、エルクのことを気に入ったらしい 。
「私、未来って完璧な子だなぁって思ってた」
樹里は言った。
「みんなに好かれてて、性格も良くて、可愛く て、ひたむきで。
そんなコと仲良くなったら楽しいだろうし、い ろいろなこと学べるかなって思ってたんだよ」
「そんな完璧な人、いないよ」
「うん。そうだよね。
でも、未来といるのが楽しかったのもホントだ よ」
樹里は自分のことを話した。
小学生の頃からバスケが好きだったこと。
バスケの活躍があったから、今の中学に推薦入 試で入れたのだということ。


