樹里に対して素の自分を見せることに、ためら いはあった。
嫌われてしまうかもしれない、と、不安もある 。
しかし、未来はこれで良かったと思った。
連休明け、このことが原因でクラスのみんなか ら仲間ハズレにされるようなことがあれば、な りふりかまわず抗議してやると決めた。
未来は堂々と胸を張り、本来の自分をさらけだ した。
「私、学校でのキャラと家でのキャラ、使い分 けてるから」
「そうだったんだ、知らなかった。ビックリだ よ」
樹里は目を丸くすると、次第に柔らかく微笑ん だ。
「未来も大変だね。
でも、ちょっと安心した」
「安心……?」
「ちょっと待ってて、お金払うから」
レジの順番が、樹里に回ってきたらしい。
未来とエルクも別のレジで支払いを済ませ、そ のあと樹里と話すことにした。


