言おうか言うまいか迷うように、エルクは自分 の手を腰にやり、脇腹の肉をつかむことで気持 ちを落ち着けようとした。
「なんでって……。
お前、何かと言えば俺様とジョーを比べてはジ ョーをほめるし、今だって、ジョーを気にして たじゃん。
ジョーの分もお菓子買うように指示してきたり さ」
「気にかけてるっていうか、それは普通のこと だと思うけど。
特に、お菓子のことは。
ただでさえ、青乃臣はいつも私達のために色々 やってくれてるんだから、そのくらいしないと 」
未来的には、そういう説明で充分だという感覚 なのだが、エルクはまだ、引っかかるものがあ り、
「なーんか、気になるんだよなぁ。
どうしてお前は、いっつもジョーばっかり褒め るんだよ。
俺様のことも、ちょっとくらい褒めてくれたっ ていいだろ」
恥ずかしそうに、でも、強い口調で、エルクは 訴えた。
彼は、未来に特別扱いをされたかったのである。


