「それまで、俺様は未来のそばにいる。
毎日が楽しいって思ってもらえるくらいな。
お前はいつも、学校行く前ツンツンしてこえぇ しさ」
エルクはわざと、からかうように言った。
「笑えば可愛いのに、怒ってばっかりいると宝 の持ち腐(ぐさ)れだぜ?」
「は!? 可愛いとか言わないでくれる!?」
未来は真っ赤になる。
動揺をごまかすように、言葉を投げた。
「だいたい、アンタはただの同居人でしょ?
どうしてそこまで心配するの?
正直めんどくさくない?
私だったら放置するけど」
「まだそれを言うか。
ガンコだな、未来は」
エルクは柔らかく笑み、
「これでも、最初はめちゃくちゃ困ったんだぜ 。
お前との接し方」
「私も同じだよ。
何の予告もなく家に侵入してた男ふたりに、異 世界人だって自己紹介されても、全然信じられ なかったし」
二人は顔を合わせて、どちらかともなく吹き出 した。
エルクは嬉しそうに、
「お互い、同じようなこと考えてたんだな」


