「えっ……。それって……」
未来は目を丸くし、じょじょに顔を赤くした。
好きとは言われていない。
だが、これはこれで、恋の告白場面に近い雰囲 気がする。
出来上がった空気をごまかすように、未来はエ ルクに背を向けた。
「アンタ、寝ぼけてるんじゃない?」
「起きてからだいぶ経つし、それはないだろ。
それに、冗談言ったつもりはないぜ」
コホンとセキをし、エルクは未来の横に並んだ 。
「いつになるか分かんねぇけど、お前の体から ラークリマが出現して、入手できる状態になっ たら、俺様とジョーは強制的に元の世界に戻さ れる。
旅立ちの日に、ジョーがそういう魔術を俺様達 にほどこしたらしいんだ」
「そうなの!?
じゃあ、ラークリマが出現したら、私はアンタ 達と別れの挨拶を交わすヒマもないかもしれな いってこと?」
「そうなるな……。
だから、先に言っとく」
彼らしくないしんみりした口調が、真実味を増 した。
いつか必ずやってくる別れ。
未来は寂しい気持ちになったが、無関心を装っ た。


