「なんか、楽しいことないかなー……。
どこに居ても、つまんない」
独り言をつぶやきながら家の門を開ける と、黒いタキシードを着た少年に出迎え られる。
顔をひきつらせ、未来はのけぞった。
「おかえりなさいませ、未来様」
「えっ……!?
家政婦とかそーゆーの、雇った覚えない んだけど!」
おじぎをする年上の少年。
未来は彼をにらみつけ、かばんの中から ケータイを取り出す。
「不審者。警察に通報してやるっ」
「おい、未来!
やめなさい!!」
未来の背後から、何者かが彼女のケータ イを取り上げた。
それは、先日エルク達に声をかけた、初 老男性だった。
「ちょ、おじいちゃん!
なんでここにいるの!?
今までちっとも寄り付かなかったクセ にっ」
未来は男性からケータイを奪うと、男性 とタキシード姿の少年を交互に見た。
「彼は、青乃臣さんという名の執事 じゃ。
エルクさんがこの世界で宝物を手に入れ るまで、青乃臣さんにはこの家のことを 任せることにしたんじゃよ」


