未来は生き生きした表情に強気さをプラスし、 言った。
「アンタ、王子なんでしょ?
いつも、偉そうにその立場を主張してるじゃん 。
だったら、自分の自由くらい、自分でつかみ取 りなよ」
「どっ、どういうことだ?」
たじろぎつつも、エルクは真剣な目で未来を見 つめた。
「型にはまった城生活なんて切り捨てて、新し いやり方をアンタが作ればいいじゃん。
不自由な暮らしが嫌なら、自由時間を作って、 アンタが好きに出歩ける時間帯を作ればいいん だよ。
国の偉い人がその辺歩いてたら、日本なら銃で 狙撃されるかもしれないけど、クロロプラスト 王国みたいに平和な国なら、王子が自由に外出 したって大丈夫でしょ?
誰も、王子の命を狙ったりなんかしないでしょ ?」
「まあ、たしかに。
ジョーは心配性だから、そのへんけっこう警戒 してたけど、俺様は信じてる。
クロロプラスト王国にそんな悪人はいないって 」
それだけではない。
エルクは改めて気付いたのだ。
自分がいかに、クロロプラスト王国に愛着を持 っていたか。
国民達に必要とされていたか。
エルクが頑張っているからこそ、国民は幸せな 生活を送ることができている。
現在エルクは、故郷の風がやや恋しくなってい た。


