「洗濯は私がやるから、エルクは買い出しに行 ってきて。
青乃臣が買い置きしてくれた食材、明日までし か持たなさそうだし、今日のうちに連休中の食 べ物まとめて用意しときたいの。
ちょくちょく行くのも面倒だし。
買い出しから帰ったら、すぐ寝ていいから」
洗濯機の中をテキパキ片付けながら、指示を出 す未来。
エルクはつまらなさそうな顔で、
「俺様ひとりで行かせるのかよ。
かったりぃなあー。
話し相手くらいいないと、つまんねぇ」
エルクはそう主張するのが精一杯だった。
未来と一緒に行きたいだなんて、恥ずかしくて 言えそうにない。
未来はエルクの恋に気付かず、
「ワガママ言うな。
ひとりで行け。
私は泡処理で大変なの。これけっこう時間かか るんだから」
「んなこと言うなよぉ。
だいたい、俺様はこっちの世界に来てから買い 物なんてしたことねぇし、金の払い方とか通貨 の見分け方も分かんねぇし」
「ああ、そうだっけ。
買い出しは全部青乃臣がやってくれてるもんね 。
アンタ一人に行かせるのは心配だな。
洗濯終わったら、やっぱり私も一緒に行く!」
「俺様に対する扱いが雑な気がしてひっかかる けど、まあいいや。
一緒に行ってやる、光栄に思えよ」
「それは私のセリフだ。パクんな」
未来の洗濯を見学しつつ、彼女が出かける準備 をするまで、エルクはそばで待っていた。


