義務でもないが、今やるべきことを前に、未成 年の少年少女はらんらんと瞳を輝かせていた。
稔は、楽しげな二人を見て申し訳なさそうに、
「ワシも、何か手伝いたいのは山々なんじゃが 、店があるからなぁ」
稔の本屋は静かに見えて、普段から客入りが多 いらしい。
ゴールデンウイークは特に、店を離れられない のだとか。
店主ひとりで経営しているから、余計に。
未来も、孫としてその辺の事情をよく分かって いる。
「おじいちゃんは、今晩泊まってくれるだけで 充分だよ。
お寿司ありがとう。
明日からの生活は、エルクと一緒に何とかする よ」
「おう! 俺様がいれば、何とかなるだろ」
エルクも誇らしげに胸をはった。
「そうかい。なら、安心じゃな。
何かあったら、連絡するんじゃぞ」
稔は安心して二人に任せることにした。


