黙って様子を見守る稔。
一同のしんみりした空気をかき消したのは、他 ならぬ青乃臣の弱々しい声音だった。
「エルク様の思い付きに振り回されるなんて、 今に始まったことではございません。
何年のお付き合いだと思っているのですか?
そんな悲しそうな顔、なさらないで下さい。
エルク様らしくありませんよ」
「ジョー……! しゃべれるのか!?」
エルクと未来は、ベッドにしがみつくようにし て青乃臣の顔を覗き込んだ。
青乃臣は仰向けのまま微笑を浮かべ、
「お二人とも、ご心配をおかけしてしまって大 変申し訳ありません。
私なら大丈夫ですから」
「全然、大丈夫そうじゃないんだけど!」
未来は怒った顔を作り、泣き出しそうだったの を必死にこらえる。


