ソウルメイト ‐臨時ヴァンパイアの異世界探索‐


遊びに誘われて、悪い気はしない。

だが、学校嫌いな未来にとって、クラス メイトとの付き合いは大変おっくうなも のだった。

常に、完璧な自分でいなければならない 気がして……。

『未来ちゃんなら、できるよね?』

『すごーい! 私には無理なのに、未来 ちゃんはあっという間にやっちゃうんだ ね』

『もっと、やって見せて?』

みんなから寄せられる期待に、未来はつ いつい、答えてしまう。

ひとこと「できない」と言えば済む話な のに、未来にはそれができなかった。

“私にできないことなんて、ないんだか ら!”

持ち前の気の強さも、女子には憧れられ る要素のひとつだった。

ただ、それだけならいいが、いつの間に か完成してしまったプライドの高さも、 彼女自身を苦しめている。


外出先では、流行りの服に身を包み、憧 れの的になりたい。

みんなと遊ぶなら、常に、完璧な人を演 じたい。

みっともない部分を見せるのは、恥ずか しい。

流れゆく時の中、未来はそう考えてしま うようになり、次第に、休日、誰かと遊 ぶのを避けるようになっていた。