楽しそうに料理をしている未来と青乃臣を見て モヤモヤしていたエルクも、未来に腕を引かれ た瞬間マイナス感情を忘れ、胸をときめかせて いた。
なぜか素直な気持ちになれず、エルクは意地を 張り、
「わかったよ。
そこまで言うなら、しょうがねぇから手伝って やるよ。
言っとくけど、俺様は別に、好きで手伝うわけ じゃねぇからなっ。
料理なんて興味ねぇし、食べるの専門だし…… 」
「ふふふ。ありがとうございます」
元からある爽やかな色気を増長するような顔つ きで青乃臣は微笑み、エルクの参加を受け入れ た。
エルクが加わったことにより作業はじゃっかん 滞ってしまったが、何とか無事に夕食の準備は 整った。
出来上がったのは、豚肉のしょうが焼きとナス の味噌汁、ししゃもフライと生ハムメインの野 菜サラダ。
「青乃臣のおかげで何とか出来たね。
エルクはちっとも役に立たなかったし」
ニヒルな笑みを浮かべる未来。
エルクはムスッとし、
「なんだよ、お前だって何もしてねぇじゃんっ 。
俺様は玉ネギ見ても泣かなかったぞ!」
「玉ネギはすでに切って水にさらしておきまし たからね」
主人のフォローをするフリをして、さらに追い 打ちをかける青乃臣。


