入学後すぐに行われた身体検査で、未来は『痩 せすぎ』だと診断されていた。
入浴する時も、鏡の中に映る裸の自分を見て、 あばら骨がやけに浮き出ていると感じていた。
「人から見て分かるくらいに、私、そんなに痩 せてる?」
青乃臣の横を歩きつつ、未来は自分の頬を両手 で挟んだ。
青乃臣は彼女を安心させるように和やかな言い 方で、
「ええ。間食をしても大丈夫な範囲です。
むしろ、今の未来様は間食した方が安全です。
万が一、おやつで一日の摂取カロリーをオーバ ーするようなことがあれば、夕食のカロリーを 調整すればいいのですから」
「だよね。ちょっとくらいいいよね!
青乃臣が、カロリーコントロールしてくれるな ら」
未来は、敵に挑むように強気な顔で青乃臣を見 やる。
「来年の健康診断では平均的な体型になるよう 、まかせたからねっ!」
「もちろんです。
未来様の食生活と健康面を、全面的にサポート させていただきます」
未来は青乃臣より少し前を歩く。
廊下を進む二人の足取りは軽快だった。


