なんでこんな時に限ってくるのかな‥
先生タイミング悪すぎでしょ
見られたくなかった、涙
私はタオルで顔を覆った。

秀くんは立ったまま動かない。
ごめんね、秀くん
私なにもできなくて

秀くんに全部任せてて‥
辛かったのはあなたの方かな?

「みんなは?」
「‥‥‥‥」
「‥ごめんな、任せて。今日は教室帰れ」
先生は小さな声でそう言った。

秀くんが去って行くのが見えた。
‥私はこの顔じゃ帰れない。
もう家に帰りたいな‥教室は行きたくない。

「‥きつかったよな。気付かなくてごめん」
なんで先生が謝るの?
悪いのは私たち、生徒だよ

「話してくれない?」
そう言って隣に座った先生を見た。
笑って頷いてくれた。
信じられる先生、話そう。