うん‥確かにね。
これじゃあひどいよ

私たちは毎朝練習を積み重ねた。
森山先生は2日目から来なかった。

日が経つにつれ、来る人数は減った

ある日の朝の集合時間8時に音楽室にいたのは私と秀くん2人だった。
緊張よりも悲しさが私を襲った。

いつもなら5、6人いるのにな‥

ピアノを一音鳴らしてみたら、虚しく響いて涙が流れた。
もうやりたくないよ‥

気付いていたんだ
「ちょっと仕切りすぎじゃない?」
そんな悪口言われてるのも。
でも気付いてないフリして笑ってた。
疲れたよ‥

でもさ‥やらなきゃいけないんだよ
決めたんだから、やらないと。
なんで私が悪いのかな?
だめだ、涙が止まらないや。
秀くんも困ってる‥

「どうした?」
入口から聞こえた低い声が驚いていた。