翌朝、家を出ると……


「おっは〜!」

「………………。」


達也が家の前で待っていたようだった…

ちょっと予想していたというか、期待してたというか……でも、……


「ねぇ?言ったでしょ?無理したらダメって!そんなことも分からないの?さっさと帰るよ!!」


達也を連れて帰るために、私は腕を掴んで歩こうとしたけれど、逆に引っ張られてよたついてしまった…


「無理なんかしてないよ?だって、熱下がったし、体も軽くなったし、行ってもいいでしょ?」


…風邪って1日で治るの!?


「………信じられない」

「あとで体温計なりなんなり使ってもいいよ、もう大丈夫だから」

それにー…と続ける達也………

「朋子に早くキスしたかったし?」

それを聞いた私は、固まってしまった

「…朝から何言ってんのよ……!」

「夜だったらいいって?」

ニヤッと笑って先を行く達也…