藍い月と…




「良いか?」


大河に暁と呼ばれた人が間に入る


「いきなり連れて来させて悪いな?

名前、依琉ったよな?

俺等も自己紹介するから

適当に座ってくれ」


低く透き通った声の暁って人が言う

アタシは本当に適当な場所に座った

暁って人と向かい合う様に

一応、暁って人が上だと思いし


「暁、俺から言わせて?」


そう言ったのは綺麗な瞳を持つ人


「依琉ちゃんだよね?

俺は奏、敬語は要らないよ」


奏はニッコリと微笑む

アタシもニッコリと微笑み返した