藍い月と…



こんな綺麗な女滅多に居ない

俺でさえ見た事ねえ


「おい」


そう俺が声を掛けるも、


『……』



――返事は無い

寧ろ俺に気付いてるのかさえ解らねえ

さっきから右往左往してるし

何がしてえんだ?

んでも面白え奴だな


「おい、お前」


二度目の声にも返事は返って来ず

つーかいい度胸してんじゃねえか

俺様直々にお声を掛けてんのによ


「お前だ!!」


肩を掴み後ろを向かせる


―ヤベ…


女が吃驚した顔で俺を見る

そんな顔にドキッとしちまった俺

一応、俺は一言暁に見付けたと連絡を入れる