藍い月と…



「まぁいいや、依琉

理事長室迄、案内してやっから

その後付き合え」


何だねその上から目線は

アタシ一言も頼んで無い


『丁重にお断りさせて頂きます』

ついでに軽く会釈もしといた


――チッ


舌打ちしやがったよ

少しカチンと来たぞ?


「お前に拒否権はねぇ」


ニヤッと大河は笑う

何か腹立つ…

アタシと初対面の筈なのに

何で拒否権無いのさ


「突っ立ってねえで行くぞ」


それだけを言って大河は

アタシの腕を掴みズカズカと進む