『依琉です。宜しくお願いします』
ペコリと会釈したけれど、
それさえも冷めた目で見る可愛い子
深緑は納得はしてないものの、
名前を言った事に対しては
悪い顔はして居なかった
「じゃあ次に珱(ヨウ)」
奏に珱と呼ばれたのは黒髪の人
「俺は珱。覇凰の同盟、凰龍の幹部
総長、副総長は用事で今日は来れない
俺の事は珱で構わない」
―…凰龍
覇凰と対等と呼ばれる族
総長も然り、幹部達もかなりの腕
「俺は要(カナメ)、珱と同じく幹部ね?
俺も呼び捨てで良いよ〜」
次に言ったのは銀髪で、要と言うらしい
要はどちらかと言うと大河に似てる
「霧斗(キリト)取り敢えず宜しく」
深緑は霧斗と言うらしい
霧斗は凄く嫌そうな顔をして言った
見るからに宜しくしたく無いみたい
そして残るは可愛い子
――ジー
可愛い子は言葉は発せず、
ただただアタシを凝視する
まるで何かを訴えるかの様に
でもね可愛い子
アタシに何も伝わらない
――ジー
『………』
――ジー
『………』
め、目力が凄い…
