藍い月と…



本拠地に着いてから、

何だかみんなが自棄にソワソワしてて

気になって仕方がない

アタシは近くに居た咲羅に訊く


『どしたの?』


「あ、依琉ちゃん…

今日は俺等の同盟の

幹部、総長が来てるんだ

俺等の憧れの一つでもあるから

みんな妙に緊張しちゃって…」


それでね…納得


『肩の力を抜いてごらん?

咲羅達の憧れなら

真っ直ぐに見て大丈夫

緊張しちゃう気持ち解るよ』


アタシは軽く咲羅の肩を叩く

少しでも緊張が解れる様に


「依琉ちゃんありがとう!

他の奴等にも言って来る!」


そう言ってみんなの元に走る咲羅