藍い月と…



「依琉行くぞ?」


校門で何時迄も突っ立ってたアタシに

暁はアタシの腕を掴んで歩き出す


『ぅおっ!』


突然の事でまた反応が遅れたアタシは

大河同様に前のめりになった

それを鼻で笑う暁


『何で笑うのさ』


何か鼻で笑われた事にムッ、となった

アタシはすかさず暁に抗議

そんな抗議等知ったこっちゃ無いと

言わんばかりの顔をする暁に、

アタシはファイティングポーズを繰り出す


――ペシッ


『あてっ』


事もあろうに暁はアタシの頭を

ペシッと叩きやがった

そして


「俺に勝てねえんだから止めとけ」


そう言い切ってのけた

おーっとー?

アタシ今はこんなだけど

本気出したら暁にだって負けないよー?