藍い月と…




「――また後でな」


暁はアタシをクラス迄送ってくれて、

アタシの頭をポンポンしてから

あの部屋へと向かった

アタシは暁が階段を上る迄ずっと見送る

これはアタシの一つの癖でもある

最後迄、見送らなきゃ心配で仕方無い

昔からそうだった

暁の姿が見えなくなったのを確認し

アタシはクラスに足を踏み入れた

自分の席迄歩いてるアタシに

遠慮がちにみんな挨拶をしてくれて、

だからそんなみんなに笑顔で対応する


「あ!えーるー!」


と、ブンブン手を振りながら

アタシを呼ぶ空良の姿