恋果て

瞬きする事がもったいない程に


君を見ていたかった。


君の瞳にあたしが写らなくなって


どれ位の時が経つのかな。


この手で掴めるモノは本当に少なくて


掴んでも指の間からするりと落ちていく。


最後まで必死で掴んでいたモノ。


それを見て首を傾げる。


大切なモノ沢山欲しくて


大切を創ってたあの頃。


そんな世界に入り込む程に君との距離を築いてた。


分かってたよ君が一番大切だって…


でも恐かったんだ。


君を真っ直ぐ見る事が…


君が目を閉じてる間


何を見てるかを考えると胸が苦しくて…


臆病でわがままな典型的な恋の終止符。


それでも今となってはかわいい恋の思い出。


大切なモノ一つ守る勇気。



君とのサヨナラと


沢山の涙と引き替えに見つけたよ。