長かった仕事が終わって、俺は自宅へ帰った後、ベッドに飛び込んだ。

「っあー!やっぱベッドはサイコーだ!…にしても、美波警部、やりづらいっつーの…」

今振り返れば、ギクシャクした一日だったな。
だっていきなりバラバラ死体の写真を見せてくるもんよ。で、その後は前の事件の資料を読んだり雑務をしたり。特務課は普段からこんな仕事しかしていないのか?
だとしたら、離職もうなずける。でも俺は、簡単に辞める訳にはいかない。
ずっと憧れていた、ヒーローになれたんだからさ。そんな理由で辞めるなんて、ヒーローでもない。

「明日も特務課の仕事かぁ…。次こそは美波警部と距離を縮めっぞ!」

目標、美波警部と仲良くなる、を胸に掲げ、俺は深い眠りについた。