「ここが、特務課…」
「特務課」と書かれた表札らしきものが吊り下がってる扉は、一見すればごく普通の扉。だけど感じるのは、異質っつーか、ドス黒いのと一筋の明るさってやつ。扉ひとつがこんなオーラ出すなんてな。こりゃあ期待できそうだ。
思い切ってドアノブを握り、開ければそこにあったのは
普通の部屋だった。
こりゃあ盛大な肩すかしをくれたな。
期待をしていた俺が馬鹿だったってくらい恥ずかしい。
机に無造作に置かれたファイル、しおりが挟まっている分厚い本、飲み掛けのお茶のペットボトル。
俺の他にも、誰かいんのかな。
綺麗に整頓された机に、俺の荷物を置いた。
いきなり後ろから、扉が開く音がした。
ここの人間が来たのか。振り向いてみたら、一人の女性がいた。
金色に近い茶髪で、吸い込まれるくらい深い黒曜石の瞳。赤いタイトスカートを履きこなしていて、一目見たら虜になりそうだった。こんな場所にはふさわしくない、鮮やかな存在で。
「あなたは?」
凛とした声が、特務課に響いた。
それが、俺と彼女の、最初の出会い。
「特務課」と書かれた表札らしきものが吊り下がってる扉は、一見すればごく普通の扉。だけど感じるのは、異質っつーか、ドス黒いのと一筋の明るさってやつ。扉ひとつがこんなオーラ出すなんてな。こりゃあ期待できそうだ。
思い切ってドアノブを握り、開ければそこにあったのは
普通の部屋だった。
こりゃあ盛大な肩すかしをくれたな。
期待をしていた俺が馬鹿だったってくらい恥ずかしい。
机に無造作に置かれたファイル、しおりが挟まっている分厚い本、飲み掛けのお茶のペットボトル。
俺の他にも、誰かいんのかな。
綺麗に整頓された机に、俺の荷物を置いた。
いきなり後ろから、扉が開く音がした。
ここの人間が来たのか。振り向いてみたら、一人の女性がいた。
金色に近い茶髪で、吸い込まれるくらい深い黒曜石の瞳。赤いタイトスカートを履きこなしていて、一目見たら虜になりそうだった。こんな場所にはふさわしくない、鮮やかな存在で。
「あなたは?」
凛とした声が、特務課に響いた。
それが、俺と彼女の、最初の出会い。
