ドアの向こう

また始まった仕事。

職場は男と女が半々で、
前の職場よりは少しは活気があった。

その中の鈴木さんという、
四年目の真面目そうな青年が、
二年目の私の指導者になった。

見た目だけでなく、
行動も真面目そのもので、
常に机の上も整理され、

後輩の私にキチンと敬語を使い、
仕事以外の話はしなかった。

退屈と言えば退屈だが、
どちらかと言うと楽だった。


楽じゃないのはこいつだ。
田中。
本当に鬱陶しい。

イケメンともてはやされ、
仕事以外の話をよくしている男。

常に隣に女の人がいて、
その人の周辺はいつも騒がしい。

でも、女だけの空間より、
少しは色気のある空間の方が
それもそれで居心地は悪くなかった。