春休み。


ずーっと先生の返事待ってました。



こない…まさか返事もしないってわけ?

私はイライラしはじめた。


『あーもぉー。』

そういってグダグダしていると。

♪プルルルン

着信音。


ー早川先生ー



キターーーー!!!!!


ドキドキしながらケータイを開ける。

深呼吸して。


完璧に期待してます。




ポチ





ー杏音?手紙読みました。
まさか好きだったなんて思いもしなかったよ。
生徒に恋愛感情もたれるなんて一生ないと思ってた。
嬉しいよ。杏音に好きっていってもらえて。
でも今はごめんな。杏音にOKの返事はだしてやれない。
先生は先生だ。
お前は前に進むんだ。
高校でいっぱい恋をしろ。
それに年だって離れてるしもっといい人いるよ。
杏音が幸せになれますように。ー





やっぱり。


ダメだった。


でも今はだよね?


まだ期待してるよ。


待ってろよ。先生ー


ずっと好きだから。

ー3年後ー

高校卒業。


私は保育士になるため短大にはいった。

彼氏は一切つくらないなんていう高校生活まじ無駄にした。


まぁ女子校だったけど。

だって先生待ってるから。

振られてもそれでも好きだから。

高校卒業した日。

先生から久々のメールだった。


ー卒業おめでとう。卒業できたのか?w
保育士になるんだったよな?
杏音は優しいし強いからなれる!
それと杏音も大学生。

もう大人だよな?

中学のとき先生に告白したの覚えてるか?

もしかして他に彼氏いる?いたら恥ずかしいなーこのメール。

先生は大人になった杏音を迎えにきた。ー

迎えにきた?

校門には愛しの先生が立っていた。


『先生!』

私は全速力で走った。



バタッー

最悪だ。こけた。


『相変わらずドジだね。』

そういっててをかしてくれた。

『ははっ。ありがとう。』


『先生!私彼氏なんていないよ?だって先生のこと待ってたもん。
大人になったらもう一度先生のとこ行くつもりで。
私もう目の前に恋を簡単に離したくないの!』

『杏音…大人になったね。キレイだよ。』


そういって先生は抱きしめてくれた。

先生も待っててくれたんだよね。

私が大人になるのをずっと。

『すきだよ先生』

『杏音。俺も好きだよ、幸せにするから。
必ず。君を守るよ。』


そういってキスをしてくれた。




それでもあなたをすきで本当によかった。


ーFINー