私のいじめは終止符をうった。
その理由は。
ターゲットチェンジ。
いじめのターゲットはかわった。
夏休みの間に私のしらない所でもう一つのいじめは始まっていた。
それは前までいじめのグループに入っていた人。
前まで仲間でいまは敵。
なんて世界だ…
私は最初見てみぬふりをしていこうとおもった。
そんなことできるわけもない。
バカみたいな正義感は恐れ知らずに勝った。
たとえじぶんは傷つけられてたとしても助けてとすがってきたものを振り払う根性はどこにもない。
私は手を差し伸べてしまった…
恐怖の幕開けだ。
助けた所でなにも変わるわけわない。
助けてもらった恩などどーでもいいこと。
私のストレスは溜まりにたまってもう9月になった。
音楽コンクール。
私ばっかり。ピアノが好きだけど。
このクラスでは絶対にできない。やりたくない。
前に立つなんて不可能だ。
なのに先生は…
ありえない…
『奇姫。伴奏者よろしくな』
先生の恐ろしい言葉。
伴奏者?
私が?
ありえない。
死ぬきでひいた。
いろいろと目標ができ2回目の手術をした。
成功。
また私はピアノに向かい毎日毎日弾いた。
その成果はでたのか完璧だった。
初めての音楽の授業。
緊張したけど少人数で歌ったからなんとかいけた。
このままならいける。
ターゲットはかわりいじめがなくなっから学校は過ごしやすかった。
同時に少し普通に笑ってる自分が嫌だった。
自分さえよければそれでいい。
そうみられるのがいやだった。
私にもう一つの試練がやってきた。
2回目の音楽の授業。
みんな集まってピアノを弾いた。
あれ?
おかしい…
読めない…
楽譜…
みんなどこ歌ってるの?…
読めない…楽譜が読めない!!
私は涙がでた。
一筋。
涙がながれた。
楽譜が読めないなんて。
これ以上にない屈辱だった。
先生は無力だ。
消えてしまえ。
役立たず。
私はまた心を閉ざした。
そんなとき私の硬く閉ざしたこころを開いた人がいた。