ニセ×カレ

「あ、でも
『入学した時から、ずーっと好きで…チャンスは今しかない、って思ったんだ』
…とも言ってたっけなぁ…。

つまり、変な人だった!

興味無いから別にいいけど、一生彼女できないんじゃないのぉ?
…って思っちゃったね!

以上、告白報告でしたっ☆」

「…変な人に好かれるね、ひな。」

「えぇ~感想それだけ?」

「豪快に振ることが出来まして、大変よろしゅうございます。」

「棒読みですけどぉ?」


毎週毎週様々な男を振ってるひなのことだから、心配はしてなかったけど。

振られた男を心配するべきだったね。


この人、今日学校来るのかなぁ?

大好きなひなちゃんに振られちゃったんじゃ…合わせる顔がないんだろうけど。


そういえば…この前はなんか普通にイケメンな人に告白されてたけど。

また、ひな振ってたっけ…。


イケメンなんだから、付き合えばいいのに。


「そういえばさ…逆にひなは、好きな人いないわけ?
毎回毎回振ってるけどさ、好きな人がいるから、振ってるの?」

「え、そうだよ?」

「え、そうなのぉ?」