「本当に溺愛してるな……」 当たり前。 俺にとって玲奈は、死んでも生き返ってそばにいたいくらい、大切な存在だから。 「あ、やべぇ。愁、時間ねぇ!」 「急ぐぞ。」 既に準備を終えた愁は走り始める。 俺も、それを追いかけた。 ピーッ 「おっしゃ!ナイッシュー!」 「涼太、ナイッシュー。」 「お前のパスもいつも通りキレキレだな。 コート全体が見えてるみたいだよな。」 「まあな。」 相変わらず、愁とは息が合う。 なんていうか……意識しなくても繋がっている。