「た、大したことじゃ無いんだけどね……」 離れてくれたのは嬉しいけど、男の子達はじーっと見てくる。 は、恥ずかしい……!! 「ん?」 優しい声音で、涼聞き返される。 「カッコ良かった!つ、次も頑張って!」 よし、言ったぞ私! 「そ、それだけだから! じゃあ、応援してるね!」 涼の反応を見る余裕もなくダッシュ! みんなに見つめられているのが恥ずかしくて、涼の顔を見上げるので精一杯だった…… 恥ずかしくて、でも、言えたことが嬉しくて。 ああ、恋をしてるんだなぁって、 走りながら、思った。