ーーガラガラッ
「玲奈!!」
何も考えず、俺は玲奈のもとに向かう。
ごめん。
もう、二度と傷付けない。
俺が、そばにいるから。
お前を守るから。
「玲奈っ」
「涼。」
俺の姿に、玲奈の瞳には涙が現れる。
「愁…俺が悪かった。」
「俺のことはいいから。」
愁は罰が悪そうに玲奈から体をどける。
本当は嫉妬でいっぱいだけど、今はそんなこと、後回しだ。
力一杯、玲奈の小さい体を抱きしめる。
「玲奈、全部全部、俺が悪かった。
何から謝ればいいかわからねぇけど、本当にごめん。」
「もう、いいの。
私も涼に何も話してなかったから。
お互い様だよ……」