・・・美味しい。




「 ・・・あ・・・ 」


  
 血が出ているのを
 彼は自分で感じているのか,

 闇の様に暗い瞳から,
 一筋の涙をこぼしている。



 僕が口を離せば,
 涙と同じようにこぼれる真っ赤な血。



「 ・・・っ 」



 僕が傷口に触れれば,
 顔を歪ませ身体を跳ねさせる。

「 痛いの・・・? 」

 そう彼に問い掛ければ,コクコクと頷く。
 


  ・・・本当に,可愛い。

 僕はもう我慢が出来なくなり,

 彼の腰を強く掴めば後孔に
 熱を帯びた自身をあてがった。


「 ちょ・・・っまだ慣らしてな・・ッ! 」



 そういえば,慣らしていなかったな,と
 僕の頭に一瞬だけ過ぎったが,

 理性を失っている僕にとって
 そんな事は,どうでも良くて。

「 ・・・ちょ・・ッあ、あ゛ぁぁ! 」


 ぐい,と体重をかければ,慣らしていないその孔に
 めりめり,と自身は食い込んでいく。

 やはり,慣らしていないその孔には
 かなりの負担があるのか,


 皮膚は切れ,血を垂れ流している。



「 あ゛ッ・・・いだ・・ッあ゛ぁ・・・ 」



 僕の腕に絡んでいる細長い指,
 綺麗な爪が痛みを訴える様に
 僕の腕に赤い傷を付けていく。


 僕は腰のスピードを速めた。