A CHEMIST‘S PANIC [短]



私自身、実験や考えるコトは
好きでよく薬を作ったりした。



今までで一番良かったのは、
惚れ薬とかシャックリ薬だろうか。


全く意味のないものを作り上げ、
その度に弟の里希を実験台にしてきた。


先ほどの彼の表情を見ると、
今度も何かされるのではないか
と恐れているようだった。



小さく、でも聞こえるように
クスリと笑みを零した。


「大丈夫。
今回はちょっと危ないモノだから
研究用のモルモットを使うわ。」





そう言えば里希は安心から来るため息を。

そして妹の里音からは大量の涙が。