A CHEMIST‘S PANIC [短]



どうしたものか、
と何気なく手にしたガラス棒でかき混ぜた。



それがいけなかった。








徐々に変化していたらしい
その物体は、
異物の進入に驚いて

小規模の爆発を起こした。











試験管は見事に砕け散り、
中に入っていた物は
真上にあった私の顔面に飛び込んできた。


赤と緑の液体が所々混じり合い、壁や天井にまで張り付いている。


そして最悪なコトに、

私を呼びに降りてきたらしいママが

入り口の扉を開け、
血と苔に覆われた(かのように見える)
私の姿に絶叫した、というわけだ。