A CHEMIST‘S PANIC [短]



どうしたものかと地下室から出て部屋に戻る。


色彩的統一感のない部屋。

黒い机に向かい、濃いピンクのイスに座ると黄色いノートを広げた。
所々、薬品がかかったのか色がマーブルになっている。



「計算はあっているのになぁ。」


何でだろう、と宙を見上げながら考える。
贔屓にしているバンドのミュージックが頭の中で延々と流れる。

そのまま眠ってしまったらしい。

目が覚めたのは次の日の朝だった。