そんなふたりが恋してる。



次も日も、また次も日も

俺たちはいつも一緒に帰った




相変わらず雅はみんなの前だと
優しくして頼りになるいい子を演じてる


俺も前と変わらずみんなの前では王子様



今まではそんなことしてる自分に
嫌気がさしてたけど


雅がいるからどうでもよくなっていた



雅も同じ気持ちだと言ってくれている




「おまえさ、みんなの前だと
いい子のふりして疲れないのか?

まっ、俺は王子様気取ってるの
問題ないけどな

雅がいるし」



「あたしもへっちゃらだよ

だって壱成が隣にいてくれるもん


壱成の前なら本当の自分でいられるから

あたしはそれだけで幸せなの!」



そうやって一日一日を過ごしている