「俺さ、雅じゃなきゃダメなんだ
おまえがいないと何にもできない
だからこれからはずっと俺の側にいてくれ
まっ、俺が雅を離さないけど」
「ずっとずっとずーーーっと壱成の側にいる
あたしが壱成を離さないんだからっ!
あたし、壱成のお嫁さんになるんだね
なんか実感わかないな」
「俺もまだ夢みたいだ
まっ、
これからは桜 雅として俺のこと頼むな
俺の大事な奥さんなんだから
俺が雅を守るのはあたりまえ。
なんかあったら絶対言えよ?
いくら夫婦だって分からないことの
ひとつやふたつはあることだし」
「うん!
壱成もなんかあったら言ってね?
あたしは壱成の奥さんなんだから!!」
「ああ。
おまえ、やっぱり鈍いな
そこんところは相変わらずというかさ」
「えっ?なんのこと?」
「自分の指、見てみろよ」
「……………
壱成、いつのまにはめてくれたの」
「秘密」
「……………
壱成ずるい」
「何がずるいんだよ
そんな泣いてると目腫れるぞ」
「だって、
だって嬉しいんだもん
もう、涙とまらないよ
壱成大好きなんだから!」
雅の左手の薬指には
ピカピカと光る指輪がはめられている
俺が雅に嘘ついて大学で勉強してるって
言ってたとき、
実はバイトしてたんだ
その指輪を買うの結構苦労したんだからな
大事にしろよ?
「そんなに俺が好きならキス、して?」
ちょっといじめすぎか?
でも今日くらいはいいだろ
許してな、雅

