約束の時間が刻々と近づいてくる
壱成があたしの研究室まで
迎えに来てくれる予定
卒論はあれからだいぶ進んだから
今日は思いっきり遊べるんだ!
壱成まだかな~
なんて思ってたら
………ガチャ
扉が開く音
靴の音
かかとをずって歩くのは
あたしの大好きな人の癖
「壱成!」
「んだよ、気持ちわりぃな」
「なによ!
かわいい彼女にむかって
気持ち悪いはないでしょ」
「はぁ~、俺の気持ち悪いは
かわいすぎてヤバいってことだ
俺の“お嫁さん”になる人は
そんくらいのこと分かってもらわないと
ダメだな」
「ああ、はいはい
あたしが悪かったですよ
それよりもさ!どこ行くの?」
「んー、秘密
そのうち分かるから着いてこい」
「ふーん、楽しみにしてるからね?
あたしの旦那さんになる人は、
あたしを楽しませてくれる人じゃないと
許さないから!!」
「分かったから。ほら行くぞ」
なによ、冷たくあしらっちゃって!
でもそんな時間があたしは好き
このままずっと壱成といたいな、って
強く強く思うの
22歳の誕生日、
素敵なものになる気がします!

